校長あいさつ
島根県立松江東高校のホームページをご覧いただきありがとうございます。
令和5年度4月に校長として着任した山﨑誠といいます。松江東高校には平成29年度から2年間教頭として勤務していました。どうぞよろしくお願いします。
本校は昭和58年4月に開校した県内でも新しい学校です。令和5年度には創立40周年を迎えます。平成元年度には1学年9学級となる学級増があった時期もありましたが、現在は全学年5学級となっています。この間1万人を超える卒業生を送り出しています。
創立当初より松江市内の公立普通科高校3校(松江北高校、松江南高校、松江東高校)には通学区が設定され、3校は等質等量とされてきました。しかし、平成31年2月島根県教育委員会策定の「県立高校魅力化ビジョン」により、通学区撤廃を念頭においた3校それぞれの特色の具体化・明確化をすることとなりました。このため平成30年度に文部科学省より公募があった「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(地域魅力化型)」に令和3年度まで取り組むことになり、地域や島根大学等との連携を進めながら、通学区が撤廃された入学者選抜を初めて受けた受検生が入学生となる令和3年度から単位制普通科高校として再スタートしました。
創立以来、「師弟同行」を掲げ、校歌も3番すべてに「ともがら」という言葉が出てくるように、教職員や仲間がともに歴史や伝統をつくっていく気風のもと、何事にも積極的に挑戦する学校です。本校の求める生徒像も「自分の持つ可能性を拡げるために、様々な活動に挑戦する志を持つ生徒」としています。また、目指す学校像も「生徒の持つ可能性の拡充に、師弟同行で挑戦する学校」、「地域連携で深い学びを追究する普通高校」としています。
グランドデザイン(図)の中央に刻まれている言葉が「自立への道程」。自立への道程は、師弟同行とともに、松江東高校の教育活動の核となっている7年前から掲げている言葉です。これに令和5年度から「小さな挑戦、小さな気遣い、大きな志」という言葉を添えました。
毎日少しずつでも成長した自分に出会うのが楽しみになるような小さな挑戦を繰り返してもらいたいという思いを込めています。挑戦に失敗や挫折はつきものですが、努力の過程や失敗から学ぶことで人は成長します。「自立への道程」の道程(みち)には、道程(どうてい)という漢字をあてはめています。これには努力や挑戦の過程を大事にして欲しいという気持ちが込められています。
小さな気遣いという言葉をつけたのは、人を思いやる気持ちを持って欲しいからです。思いやりの気持ちを持つことで、心にゆとりができ、自身の生活や取組が充実したものとなります。心を整え心にゆとりをもって授業や行事・式典に臨んでもらうため、松江東高校では始まる前に黙想をとり入れています。気遣いにあふれる学校は、「安心して失敗から学ぶことができる学校」とも言えます。誰かの役に立ちたい気持ちや人を大切にする気持ちは人を確実に成長させます。
自分以外の誰かを大切にするということでもあります。そういう人は応援されます。
小さな挑戦、小さな気遣いは、自分の限界を少し超えた目標設定とその先にある大きな志を持つことからはじまると考えます。それが努力の過程、自立への道程を充実したものとします。大きな志があるからこそ、結果以上に、努力の過程で得るものがあるはずです。その過程で失敗や挫折があっても、目標設定があれば、振り返りができます。達成感や悔しさが次への意欲となることもしばしばです。その中で未見の我、成長していく自分との出会いが何回もあるはずです。人はそうやって成長していきます。
生徒一人ひとりが様々な場面で活躍できる学校、地域とともに生徒一人ひとりの成長を支える開かれた学校として、次代を担う若者の育成に取り組んでまいります。
今後とも皆様方のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
島根県立松江東高等学校
校長 山﨑 誠