第41回卒業証書授与式(令和8年3月1日)
2026年03月03日
3月1日(日)は、本校体育館において第41回卒業証書授与式が挙行され、191名が本校を卒業しました。卒業証書は33Rの谷口可英さんが代表で受け取りました。在校生送辞は21Rの大橋蓮太さんが在校生代表として、3年生との思い出などを話されました。また、卒業生答辞は34Rの日野雄翔さんが卒業生代表として、同級生や教職員、そして保護者に感謝の言葉を伝えられました。来賓祝辞ではPTA会長の青山強様より卒業生に向けてのエールと魔法のことば「ありがとう」を贈っていただきました。卒業生退場の際は担任5名がそれぞれ担任するクラスの前に立ち、クラスの生徒を見送りました。
今日の良き日を皆様と一緒に迎えることとができましたことに感謝申し上げます。
以下は校長式辞です。
時代が移り、社会がどのように変わっても、雄大な自然の営みは変わることはありません。希望に満ちた春がめぐって参りました。
この佳き日にご来賓の皆様、並びに、保護者の皆様のご臨席をいただき、島根県立松江東高等学校第四十一回卒業証書授与式を挙行できますことは、卒業生はもとより、私たち教職員・在校生にとりましても大きな慶びであります。ご臨席を賜りました皆様に心からお礼申しあげます。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんが、本校に入学してから、3か年の歳月が流れました。そして今、数々の思い出を胸に、懐かしい学び舎を巣立とうとしています。
松江東高校の第四十一期生として、「自立への道程」をキーワードに、教科の学習はもちろん、部活動、生徒会活動、さらには、地域や大学との連携による探究的な学びと、多くの挑戦を行い、学力と人間力と社会力を身につけてきました。皆さんのこれまでの努力に対して、心から拍手を送ります。
さて、卒業生の皆さん、皆さんを今日まで見守ってくださったご家族の方々をはじめ、皆さんに愛情を注ぐすべての人々は、皆さんの今日の晴れ姿を見て、慶びにあふれています。それは皆さん一人ひとりが、卒業を機に、この先、更に、向上・成長するという、強い期待をもって、皆さんの卒業を祝福しているからです。
ここで、皆さんの卒業にあたり三つのことを伝えたいと思います。
一つ目は、「大きな志をもってほしい」ということです。現代社会は、変動性・不確実性・複雑性・曖昧性が高く、先行きが不透明で将来予測が困難な状態、VUCAの時代であると言われています。SDGs十七の目標にも示されているように、解決すべき課題がたくさんあります。
こんな時代であるからこそ、国内だけでなく、国際的な動きにも関心を持ち、自らの知識と感性を磨いてほしい。そして、未来のありたい自分をしっかりと見据え、大きな志をもち、今の自分の成すべきことに集中して取り組んでほしいと、願います。
二つ目は、「情報活用能力、情報選別能力を高めてほしい」ということです。現在の社会には情報が洪水のごとく溢れ、その情報の中には、まがいもの、偽物、有害なもの、悪意あるものなど数多く含まれています。何が適切なものであり、自分に必要なものなのかを選別できることが大切です。そのためには、平素から柔軟な頭脳を鍛え続け、考えて行動するよう心掛けてほしいと思います。いつも誰かが正しい答えを指し示してくれるとは限りません。自分自身で信頼できる情報を選択し、見えない誰かの考えに流されることなく、自分の正義に沿って判断できるよう、学び続けてほしいと、願います。
三つ目は、「本を読んでほしい」ということです。夏川草介さんの『神様のカルテ』に登場する、國枝さんという国語の先生が『本の良さ』を語っています。「ヒトは一生のうちで一個の人生しか生きられない。しかし本は、また別の人生があることを教えてくれる。たくさんの小説を読めばたくさんの人生を体験できる。そうするとたくさんの人の気持ちがわかるようになる。
困っている人の話、怒っている人の話、悲しんでいる人の話、喜んでいる人の話、そういう話をいっぱい読むと、少しずつだが、そういう人の気持ちがわかるようになる。
・・・優しい人間になれる。
・・・優しさは弱さではない。相手が何を考えているのか、考える力を優しさという。
・・・優しさとは、想像力のことです。」
本を読み、想像力と優しさを身につけ、柔軟な思考で、豊かな人生を送ってくれることを、願います。
保護者の皆様、3年間、本校の教育振興のために多大なご支援・ご協力を賜り、誠にありがとうございました。お子様の未来が、それぞれの形で大きく花開き、そして実を結び、すばらしいものとなりますよう祈念いたします。
本日、ご多用中にも関わりませず、ご臨席をいただきましたご来賓の皆様、巣立ちゆく若者たちの前途に、心からの祝福をしてくださいましたことに対し、衷心よりお礼申しあげるとともに、引き続き卒業生へのご指導と、松江東高校へのご支援・ご協力をお願い申しあげます。
最後に、師弟同行を実行し、われらが教え子のために全力を尽くしてくださった教職員の皆様に対し、学校長として心からの感謝をし、式辞といたします。
令和8年3月1日
松江東高等学校 校長 吉岡 淳




